こんにちは、薬剤師ともです。
夏の暑い日、外で過ごす時間が長くなり、汗をかくことが多くなります。
その際に気をつけたいのが「脱水症状」です。
水分不足により体調を崩してしまうことを防ぐためには、意識的に水分補給をすることが重要ですが、何気なく摂取している飲み物が思わぬ健康リスクを引き起こすことがあります。
「OS-1は基本的にまずい」というのはよく耳にするフレーズですが、実はこの飲み物、私たちが「美味しい」と感じることがあるとき、それは脱水症状が進行しているサインかもしれません。
この記事では、OS-1の飲み方のポイントと、その摂取目安を解説します。
さらに、体が水分を極端に必要とする危険な状況にある時に、OS-1を美味しく感じる理由についてもお話しします。
この記事を読むメリット
- OS-1の正しい飲み方を知り、脱水症状の予防ができる
- 大人と子供の適切な摂取量を理解できる
- 脱水症状のサインとその対応方法を学べる
水分摂取の重要性(特に夏場の水分補給)
脱水症状とは?
脱水症状とは、体内の水分が不足し、正常な体機能が保てなくなる状態を指します。
特に夏は、気温や湿度の上昇により、汗を多くかくことになります。
そのため、十分な水分補給をしないと、脱水症状が引き起こされることがあります。
軽度の脱水症状では、喉の渇き、口の乾き、尿の色が濃くなるといったサインがあります。
しかし、中度や重度になると、めまいや頭痛、吐き気、さらには意識障害やけいれんなどの症状を引き起こすこともあります。
夏の脱水予防
夏の暑さによる脱水症状を予防するためには、こまめに水分を摂取することが重要です。
特に汗をかいたり、長時間外にいたりした後は、ただの水分補給だけでは不十分な場合もあります。OS-1のような経口補水液を摂取することで、必要な電解質(ナトリウムやカリウムなど)も補うことができ、効率的に水分を補給できます。
OS-1の役割と飲み方
OS-1は、通常の飲料水ではなく、経口補水液として設計されています。
脱水症状の予防や回復をサポートするために、ナトリウム(Na+)、カリウム(K+)、クエン酸、ブドウ糖などを含んでおり、体内での水分と電解質のバランスを効率よく回復させます。

1日の摂取目安
- 大人(18歳以上):
- 目安として、1日に500〜1000mL程度が推奨されます。
- 激しい運動をした場合や、高温多湿の環境にいた場合は、さらに多くの水分が必要となる場合があります。
- 子供(1〜12歳):
- 目安として、1日に300〜600mL程度が推奨されます。
- 体調や環境によっては、必要量が前後することもあります。
OS-1は、成人だけでなく子供にも利用可能ですが、摂取量には注意が必要です。
飲んではいけない量
OS-1は適切な摂取量を守ることが大切です。飲みすぎると、体に負担がかかることがあるため、以下の点に注意しましょう。
- 成人: 一度に大量に飲むことは避けましょう。目安として、1回の摂取量は200〜300mLを目安にし、時間をかけて少しずつ飲むことが推奨されます。
- 子供: 子供にとっては、1日に500mL以上の摂取は避けましょう。特に1回の摂取量が多くならないように、少しずつ飲ませることが大切です。
正しい飲み方
OS-1は、基本的には健康な状態での水分補給には適していません。
通常の健康状態での水分補給には、普通の水やお茶、スポーツドリンクなどが推奨されます。
OS-1は、脱水症状や病気による水分補給が必要な際に使用するための製品です。
以下に、OS-1を飲むべきシーンについて詳しく解説します。
1. 脱水症状がある場合
OS-1は、体が水分と電解質を急速に補充する必要があるときに最適です。
例えば、熱中症や激しい運動によって体内の水分や電解質が失われた際に、OS-1を摂取することが推奨されます。
また、風邪や胃腸炎などで体調が崩れ、水分摂取が困難なときにも有効です。
2. 病気回復時
OS-1は、病後の回復期にも有効です。特に、体調が戻りつつあるものの、まだ十分に水分や栄養が吸収されない場合には、OS-1が役立ちます。
3. 健康な状態での使用は避ける
健康な状態での通常の水分補給には、OS-1は必要ありません。
過度に摂取すると、ナトリウム濃度が高いため体に負担をかけることもあります。
特に、日常的な水分補給としてOS-1を飲むことは避け、必要に応じて他の飲み物を摂取するようにしましょう。
4.他の飲み物に混ぜて薄めるのはNG!
OS-1は水と電解質が速やかに吸収できるように、組成が調整されています。
薄めたり、何かに混ぜたりすると電解質と糖分のバランスが崩れ、吸収速度にも影響が出るので、そのまま飲みましょう。
脱水症状のサインとその対処法
軽度の脱水症状
- 喉の渇き
- 口の乾き
- 尿の色が濃くなる
軽度の脱水症状が見られた場合は、早めに水分補給を行い、少し休息を取ることが大切です。
中度の脱水症状
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
中度の脱水症状が進行している場合、OS-1などの経口補水液を積極的に摂取し、涼しい場所で休息を取ります。症状が悪化しないよう、早急に対処する必要があります。
重度の脱水症状
- 体温が上昇する
- 意識障害
- 呼吸困難
重度の脱水症状の場合は、すぐに医療機関に相談し、適切な治療を受けることが必要です。
まとめ:OS-1を適切に活用し、脱水症状を予防しよう
OS-1は、体が必要とする水分と電解質を効率よく補給できる経口補水液です。
もし、OS-1がしょっぱく感じなくて美味しい場合は体が脱水を起こしているという重要なサインなのかもしれません。
特に夏場や激しい運動後には、OS-1を飲むことが重要ですが、摂取量には注意が必要です。
子供や大人それぞれに適切な摂取量を守り、こまめに飲むことが脱水症状の予防につながります。

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参考文献
- Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd. 「OS-1とは」公式サイト
- 日本栄養士会. (2020). 「夏季の水分補給と脱水症状」
- 厚生労働省. (2019). 「熱中症予防と水分補給の方法」