妊活中から必要な葉酸、いつまで飲む?摂りすぎが心配な人へ“安心の量”も解説

子育ての科学

「赤ちゃんの未来のために、今できることって何だろう?」
妊活や妊娠が視野に入った瞬間、多くの女性が最初に目にするのが“葉酸”という言葉ではないでしょうか。

だけど──

  • そもそも、なぜ葉酸が必要なの?
  • いつから、いつまで飲めばいいの?
  • 取りすぎると危険って聞いたけど、本当?

検索するほど情報が増え、余計に迷ってしまう人も多いはずです。
僕自身も妻の妊活期に同じ壁にぶつかり、「どのサプリを信じていいのか」分からなくなった一人です。

結論から言えば、葉酸は妊活中から妊娠12週までは特に必須であり、その後も赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素です。
ただし、過剰に摂るとリスクになる可能性も報告されているため、「正しい量を守ること」が何より大切。

そんな中で、“必要な時期に、必要なだけの葉酸を安心して摂れる”ことを考えたら、あるサプリにたどり着きました。
詳しくは別記事で解説していますが、
「妊活期〜授乳期まで段階ごとに栄養を調整できるサプリ」の存在を知り、不安は大きく減ったのです。

この記事では、

  • 葉酸がなぜ必要とされるのか
  • 摂取はいつからいつまでが理想か
  • 取りすぎのリスクは本当にあるのか

これらの疑問を分かりやすく解説していきます。
最後まで読めば、あなたにとって本当に安心できる葉酸サプリの条件が、自然と見えてくるはずです。

葉酸はなぜ妊活中・妊娠初期に必要なの?


赤ちゃんの神経や細胞をつくる重要な栄養素

葉酸は、水溶性のビタミンB群の一種で、胎児の脳や神経、細胞の成長に欠かせない栄養素です。
特に「神経管(しんけいかん)」という、赤ちゃんの脳や脊髄の元になる部分の形成には葉酸が深く関わっています。

この神経管は、なんと妊娠6週ごろまでに完成するため、「気づいたときにはもう遅い…」ということも。

そのため、妊活中=妊娠前から葉酸をしっかり摂っておくことがとても大切なのです。


葉酸が不足すると起こるリスクとは?

厚生労働省の発表によると、妊娠初期の葉酸不足は「神経管閉鎖障害(二分脊椎や無脳症など)」の発症リスクを高めるとされています。

そのリスクは、葉酸をしっかり摂ることで最大70%も低減できるとも報告されています。
つまり、葉酸は「赤ちゃんの健康を守るために絶対に欠かせない栄養素」なのです。


葉酸サプリはいつからいつまで飲めばいい?【妊活~妊娠・授乳期まで】

妊活中の方、もしくはこれから妊活を始めるという方からよく聞かれるのが、

「具体的にいつから葉酸を飲み始めるのがベストですか?」

という質問。
実は、葉酸をしっかり体にためて、必要な濃度になるまでには“約2か月”が必要とされています。

そのため、逆算すると──妊娠4週目の時点(日にちでいうと妊娠1か月超える頃)には、すでに葉酸の血中濃度が上がっていることが理想ということになります。

つまり、妊娠を望むタイミングの1か月前には、葉酸サプリを飲み始めておくことが望ましいというわけです。


海外機関の推奨例

  • アメリカの CDC(疾病対策センター)WHO(世界保健機関) では、妊娠を考えるすべての女性が「少なくとも妊娠1か月前」から葉酸を毎日400µg摂ることを推奨しています 。
  • イギリスの NHS(国民保健サービス) は、理想的には妊娠3か月前から葉酸を始めることがベストと明言しています 。
  • また、米国の Mayo Clinic(メイヨー・クリニック) でも同様に、「妊娠1か月前からサプリを開始し、妊娠12週目までは続けることが推奨」されています 。

なぜ「1か月前から」か?

妊娠に気付く頃にはすでに胎児の神経管が形成され始めているため、遅くとも“妊活の1か月前から葉酸摂取をスタートしておく”ことが、赤ちゃんの健やかな発育をサポートする鍵になります。

逆に、これを守らないと「せっかくサプリ飲んでいたのに、実は間に合っていなかった…」というケースにもなりかねません。


妊活中:妊娠前から始めるのがベスト!

上記のように神経管の形成が妊娠6週ごろに終わるということは、妊娠がわかってからでは間に合わない可能性があります。
そのため、妊娠を望むすべての女性に、妊活段階から葉酸の摂取が推奨されています。


妊娠初期(〜12週):最も重要なゴールデン期間

厚生労働省が推奨しているのは、妊娠前〜妊娠12週までの間に、1日400μgの「モノグルタミン酸型葉酸」を摂取すること。

この時期は、赤ちゃんの基礎が作られる非常に大切な時期。
だからこそ、「サプリで確実に必要量を補うこと」が重要です。


妊娠中期〜後期:鉄やカルシウムも意識して

妊娠中期〜後期に入ると、赤ちゃんはどんどん大きくなり、葉酸に加えて鉄分やカルシウム、ビタミンDなども重要になってきます。

葉酸の摂取も続けてOKですが、バランスの取れたサプリや食事で、他の栄養素も一緒にカバーしましょう。


授乳中:母乳を通じて赤ちゃんにも届く栄養

実は、授乳期も葉酸は大切です。
母乳を通じて、赤ちゃんに葉酸が届くため、授乳中も葉酸を適度に摂ることが推奨されています。


葉酸の摂りすぎで自閉症になる?科学的根拠と安全な摂取量


「取りすぎ=危険」は本当?

インターネットでよく目にする「葉酸の摂りすぎは自閉症リスクがある」という情報。
たしかに、1日1,000μg以上を長期間摂取するとリスクが上がる可能性を示唆する研究もあります

でも、それはあくまで「過剰摂取」の場合。
400μg程度の適正量であれば、むしろリスクを下げる効果があるという報告もあるんです。


安心の目安は「400μg」。必要以上に摂りすぎないでOK!

繰り返しになりますが、妊活・妊娠初期に必要な葉酸の量は1日400μg

食事から摂れる「天然型の葉酸」は吸収率が低いため、吸収率の高い“モノグルタミン酸型葉酸”を含むサプリメントで補うのが推奨されています。

それ以上に「多く飲んだほうがいい」ということはありません。
むしろ、適切な量を守ることこそが“赤ちゃんを守る最善策”になります。


妊活・妊娠中の葉酸サプリ選びで気をつけたい3つのポイント


① 含有量は「400μg」が基本。多すぎ・少なすぎはNG

「葉酸配合!」と書かれていても、その量が100μgしかなかったり、逆に800μgも入っていたりする製品もあります。
必ずモノグルタミン酸型葉酸が400μg含まれているかを確認しましょう。


② 添加物や美容成分が多すぎないものを

妊娠中は赤ちゃんへの影響が気になります。
プラセンタやコラーゲンなどの美容成分は、妊婦さんには必要のない成分であることも。
できるだけ「余計なものが入っていない」シンプルな設計のサプリを選びましょう。


③ 妊娠の“時期”に合わせて栄養が設計されているか

妊娠初期と後期では、必要な栄養素がまったく違います。
できれば、妊活〜妊娠初期・妊娠中期〜後期・授乳期と、時期に合わせて成分を変えられるようなサプリが理想です。


選んだのは「必要な時期に必要な栄養が摂れるサプリ」でした


妻のために葉酸サプリを探していたとき、僕もとにかく悩みました。

「多すぎても怖いし、足りないのも心配」
「いろいろ入っているけど、これは本当に必要なの?」

そんなときに出会ったのが、妊活期・妊娠期・授乳期で商品が分かれている、珍しい葉酸サプリです。
「これなら時期ごとの不安にちゃんと応えてくれる」そう感じて、ようやく安心できました。

▶ 詳しくはこちらの記事で紹介しています →
妊活〜授乳期まで対応!安心して飲める葉酸サプリはこちら】(後日追記予定)


まとめ:葉酸は「正しく摂ること」が何より大切


  • 妊活中〜妊娠初期の葉酸摂取は、赤ちゃんの健康にとって非常に重要
  • 摂りすぎには注意が必要だけど、適正量を守ればむしろ安心できる栄養素
  • サプリは「成分量」「添加物の有無」、「時期別設計」をチェックしよう

葉酸サプリは“赤ちゃんのための最初のプレゼント”です。
だからこそ、あなた自身が安心できるものを選んでくださいね。

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参考文献

  • 厚生労働省「妊娠を計画している女性に対する葉酸の摂取について」https://www.mhlw.go.jp/houdou/2000/06/h0630-1.html
  • Liu H et al. (2013). “Comparison of Folic Acid Supplements from Different Sources: Purity and Heavy Metal Contamination.” Journal of Agricultural and Food Chemistry.