音楽療法で英語の曲を聴くメリットは?不安障害で実際に聞いていた曲をYoutubeリンク付きで紹介

健康の科学

こんにちは、薬剤師ともです。
今回は、不安障害の時に実際に聞いていた曲洋楽編です。


実際に聞いていた邦楽(すべてアニソンですが…)についてはこちらの記事を参照ください ⇓

不安障害から復帰していく過程で、自分でも意外だったのが「洋楽(英語の歌)」に心を救われたことです。
正直、英語は得意ではないし、すべての歌詞の意味がわかるわけでもありません。
それでも、不思議と“自分の気持ちがそのままメロディに乗って流れていくような感覚”があったのです。

この記事では、僕が実際に不安な時期に聴いていたおすすめの洋楽4曲(YouTubeリンク付き)を紹介しながら、「なぜ英語の曲が音楽療法として役立つのか?」を自分なりの言葉で解説してみたいと思います。

音楽療法について詳しく知りたい方はこちらの記事を参照ください ⇓

不安障害に対する音楽療法の科学的根拠を知りたい方はこちらの記事を参照ください ⇓

なぜ“英語の歌”が不安障害に効くのか?その理由6選

不安な気持ちに押しつぶされそうなとき、日本語の曲だと逆に歌詞が「心に突き刺さりすぎて」辛くなってしまうことがあります。
そんなとき、英語の曲はちょうどいい“距離感”を保ってくれます。

ここでは、僕が感じた「英語の曲ならではの癒しの効果」を6つ紹介します。


① 聞き流せるから気が楽(BGMとして優秀)

英語の歌詞は、日本語ほど意味が瞬時に頭に入ってこないので、ただメロディに身を任せて聞き流せるのが大きな魅力です。
神経が過敏になっているとき、日本語の歌詞が「今の自分の気持ちとズレている」と、それだけで不快に感じてしまうことがあります。
その点、英語の曲は心地よいBGMとして部屋に流しておくだけでも安心感が生まれます。


② 歌詞に集中すれば、心に刺さる言葉に出会える

逆に、少し心が落ち着いたときには、「この歌詞はどんな意味なんだろう?」と英語のフレーズに目を向けることで、自分の気持ちと向き合うきっかけにもなります。
翻訳アプリを使って気になった一節を訳してみると、「まさに今の自分の心情を代弁してくれている…!」というようなフレーズに出会えることもあり、言葉を越えた癒しを感じます


③ ネガティブ思考の“ループ”から離れられる

不安障害の辛さの一つは、「ネガティブな思考のループ」に自分で気づかずはまり込んでしまうこと。英語の曲に耳を傾けることで、“意味がわからない言葉”に意識を向けることになり、思考が中断されるという効果があります。
これは、認知行動療法でいう「注意の切り替え」にも似ています。


④ 世界に目を向けることで孤独感が軽くなる

日本語の曲は、どうしても自分の生活や社会に直結しているので、辛い現実を思い出してしまうこともあります。
その点、洋楽は異文化の価値観や風景を感じられ、「世界は広い。今の自分の悩みも、もっと大きな世界の一部なのかもしれない」と思える瞬間があります。
孤独を感じやすい不安障害の人にとって、これは大きな安心材料になります。


⑤ 「英語の勉強っぽさ」が安心感につながる

不安障害の方には「リラックスすることに罪悪感を抱いてしまう」タイプの人も多く見られます。
そんなとき、「洋楽を聴く=英語の勉強にもなる」という感覚があると、“役に立つことをしている自分”という肯定感にもつながりやすくなります。


⑥ 飽きずに何度も聴ける=「心のルーティン」になる

日本語の曲だと、歌詞の内容に疲れてしまうこともありますが、英語の曲は意味が全部わからないからこそ、飽きずに何度も繰り返し聴けるという面があります。
何も考えずに再生ボタンを押すだけで、心がいつものリズムに戻る——そんな「お守り」になる曲を見つけるのも、音楽療法の大事な一歩です。

実際に僕が聴いていた洋楽4選(YouTubeリンク付き)

ここでは、不安障害の時期に私が実際に救われた曲を、YouTubeリンクとともに紹介します。
どれも「疲れた心に優しく寄り添ってくれた曲たち」です。

🎵1曲目:「Piano Man/Billy Joel 」

ビリー・ジョエル自身がうつ病を患った経験をもとに作られた曲が多く、特にこの曲は、バーで流しのピアニストをしていた彼の体験がベース。
行き場のない人たちが集う雰囲気とノスタルジックな曲調が、孤独な気持ちをそっと受け止めてくれます。

🎵2曲目:「Honesty/ Billy Joel」

「誠実さ」は手に入りにくいと分かっていながらも求め続ける姿が描かれています。
人間関係に傷ついた経験がある人には、繊細な心の叫びが胸に迫る一曲です

🎵3曲目:「Just the Way You Are/ Billy Joel」

「ありのままの君でいてほしい」という率直で愛にあふれた内容。
恋人への愛を歌っている曲ですが、普遍的な“人間愛”を感じられる名曲
うつで自己否定感が強くなっている時期に聴くと、“そのままの自分でも大丈夫”というメッセージが心を軽くしてくれます。

🎵4曲目:「Just the Way You Are/ Bruno Mars」

ビリー・ジョエルの曲と同じタイトルですが、こちらも外れなしの名曲。
冒頭のコーラスや優しいピアノが印象的で、繰り返される「ありのままが一番美しい」というメッセージが深く染み渡ります。

不安なときに洋楽を取り入れるコツ3つ

最後に、日々の生活に「洋楽」をうまく取り入れるための簡単なコツを紹介します。


① 意味がわからなくても気にしない

まずはメロディの“雰囲気”だけで十分です。リズムや声のトーンだけでも、脳や心にはしっかり作用しています。


② 「自分だけの安心プレイリスト」をつくる

SpotifyやYouTubeで「これだけは落ち着ける」という洋楽だけをまとめておくと、調子が悪い日にも再生ボタン一つで気持ちを切り替えられます。


③ 気になったフレーズだけ翻訳してみる

全部訳そうとしなくて大丈夫。
「この部分だけ、なんか気になるな」と思った一節を調べてみるだけで、思わぬ癒しの言葉に出会えることもあります。


まとめ

言葉は違っても、音楽はちゃんと心に届いてくる。

不安障害は目に見えない分、理解されにくく、孤独になりやすいものです。
でも、「自分を責めずに、ただ寄り添ってくれる何か」があるだけで、心はずいぶん救われます。

僕にとってそれは「歌」でした。

もしかしたら、今この記事を読んでくださっているあなたにも、「言葉はわからないけど、なぜか心に響く」曲が見つかるかもしれません。
それが、あなたの日常に小さな灯をともしてくれる一歩になりますように。

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