こんにちは、薬剤師ともです。
最近、薬局でも「リンゴ病」が流行り始めていて、心配するお母さん・お父さんが増えてきました。
「ほっぺが赤くなってるけど大丈夫?」
「学校は休ませるべき?」
といった疑問に答えるために、今回はリンゴ病について分かりやすく解説します。
厚生労働省や感染症の専門機関のデータをもとに、流行時期や症状、家庭でできる対処法などをまとめました。
この記事を読めば、
- リンゴ病の特徴や流行しやすい季節がわかる
- 家庭でできるケアや予防法が学べる
- 妊娠中に気をつけるべきことがわかる
- 学校や保育園の対応で迷わない
リンゴ病ってどんな病気?
リンゴ病の正式な名前は「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」。
原因は「ヒトパルボウイルスB19」というウイルスで、5〜15歳くらいの子どもによく見られます。
でも実は、大人もかかることがあるんです。
特に妊婦さんや免疫が弱っている方は、ちょっと注意が必要です。
主な症状
- 両ほっぺがリンゴのように赤くなる(これが名前の由来!)
- 微熱やだるさ(感染初期)
- 腕や足にレースのような発疹
- 大人は関節が痛くなることも
「熱もないし、元気そうだけど頬が赤い…」というときは、リンゴ病を疑ってみてもいいかもしれません。

流行するのはいつ?
リンゴ病は、毎年 春から初夏(4月〜6月) にかけて流行しやすいといわれています。
ただ、地域によって差があるので、気になるときはお住まいの自治体のホームページをチェックしてみてくださいね。
厚生労働省や感染症研究所などでも、感染症の流行情報が随時発信されています。
どうやってうつるの?
主に、くしゃみや咳などの飛沫(ひまつ)でうつります。
でも、発疹が出るころには、もう感染力が下がっているとされているのがポイント。
だから「赤い発疹が出たからといって、すぐに登園・登校停止になる」とは限らないんです。
※施設によって対応が異なることもあるので、先生や医師の指示に従ってくださいね。
どんなお薬が出るの?
特効薬はありません。
免疫力に頼るしかありませんが、元気な子供ではすぐに軽快します。
かゆみ、発疹などがひどい場合は、抗ヒスタミン薬が処方される場合がありますが、あくまで対症療法です。
家庭でできるケアと予防法
◎休養と栄養で、免疫力アップ!
- まずはしっかり休むこと。寝不足や疲れがあると回復が遅れがちに。
- 食事は消化の良いものを。スープやおかゆもおすすめ。
◎水分補給をこまめに
- 発疹や微熱で体内の水分が減りやすくなるので、水や麦茶などでこまめに補給しましょう。
◎予防の基本は「手洗い・うがい」
- 外から帰ったら、せっけんで手を洗いましょう。
- 家族でマスクをするのも効果的です。

妊婦さんは特に気をつけて!
リンゴ病は、妊娠中の女性が感染すると、赤ちゃんに影響することがあります。
特に 妊娠20週未満 の場合は注意が必要です。
「上の子がリンゴ病かも…」という場合は、なるべく接触を避けるようにして、かかりつけの産婦人科に相談を。

学校・保育園への対応は?
文部科学省のガイドラインでは、「発疹が出るころには他人にうつしにくくなる」とされているため、
出席停止の必要はないことが多いです。
ただし、子ども本人がしんどそうだったり、熱がある場合は無理をせず、お休みしましょう。
施設によってルールが異なることもあるので、必ず担任の先生や園に確認してくださいね。
まとめ
リンゴ病は「自然に治ることが多い」感染症です。
でも、大人や妊婦さんがかかるとちょっと厄介なことも。
治療薬はなく、症状を和らげる対症療法しかできないため、リスクが高い方は特に注意が必要です。
流行時期や症状、対応のポイントを知っておくだけでも、安心感はグッと高まります。
子どもたちが元気に過ごせるよう、
そして親御さんが不安にならないように、
正しい情報と、ちょっとした備えを心がけていきましょう!
この記事が、皆さんの家庭の安心につながれば嬉しいです。

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